PANDASTUDIO.TVはLEDビジョンのレンタル・販売(ACE Media社と事業提携)を行っております。
以前浜町Aスタジオに設置しておりました350インチ大型ビジョンは(2023年4月現在、Aスタジオは長期で貸し出ししております。)、スタジオ使用時にもご利用いただくこともあり、好評を得ていました。
番組セットの背景としてや、新作映画の発表会、映像ソフト発売記念会など様々な用途にご利用いただいております。
屋外にも対応しております。
パンダスタジオのLEDディスプレイ事業の特徴
- 社内の専門家が大型LEDビジョンについて、何でも相談に乗ります。
- 設置設営、機材の保守メンテナンスから、大型LEDに表示する映像コンテンツの作成まで対応いたします。
- LED事業に必要な作業は、すべて社内の技術者で対応しています。
- スケーラーを準備しており、縦横比を自由に設定し、LEDビジョンにフル画面で出力することが可能です。16:9のアスペクト比を保ったままの出力も可能です。
- HDMI、BNC(HD-SDI)による入力が可能です。
- 分かりやすい価格、借りやすい価格、買いやすい価格を目指しています。
- 中長期の貸し出しもご相談ください。
- お台場スタジオ、浜町スタジオ、赤坂スタジオ、八潮のLED CENTERで展示をしています。お客様に実際にLEDディスプレイを見て体験していただけます。
パンダスタジオのLEDディスプレイが選ばれる理由
- 黒がはっきりしており、映像にメリハリがある。
- LEDディスプレイを撮影しても走査線がでない。
- 暗い映像でもグラデーションが平板にならない。
- 色のばらつきが少なく、はっきりとした映像が出せる。
- スマホで撮影しても、明るい部分に異常が出ない。
- 映像信号を二重化して安全性を向上。
- 設置・解体に時間がかからない。
LEDディスプレイとは
LEDディスプレイは、従来の映像表示機器の制限を超え、屋内外の様々に場所に自由なサイズで設置できるディスプレイです。
以下のような特徴があります。
外光に強い
LEDビジョンの最大の特徴の一つは、LED素子自体が光るため、画面を圧倒的に明るくできることです。屋外用は5000cd/㎡(カンデラ)、屋内用は1000cd/㎡程度の明るさ(輝度)を出すことが可能です。テレビが100-200cd/㎡、デスクトップPCが250-350cd/㎡ほどです。このため、プロジェクターや液晶ディスプレイが苦手とする屋外や明るい場所での画像演出が可能です。
高リフレッシュレート
リフレッシュレートの高さも大きな特徴です。パネル自体は3840Hzを出せるものもあります。通常のテレビやPCモニターは60Hz程度です。このため、画面を撮影してもフリッカーが出ず、番組の背景としても使えます。
ビジョン自体の高リフレッシュレートに加え、PANDASTUDIO.TVでは120fpsの画像送出マシンも揃えているため、LEDビジョンにはフルHD120fpsまでの動画を流すことが可能で、動きの激しいFPSゲーム画面も滑らかに映し出します。
レイアウトが自由
レイアウトの自由度もLEDビジョンの優れている点です。上の画像のように自由な形、球面、円形なども組むことができます。
環境を選ばない
屋外用は防水、防塵加工をしており、IPレート65を取得しております。塩水に対する処理もしているため、浜辺への設置も対応しております。
寿命が長い
製品自体の寿命の長いことも特徴です。
LEDディスプレイの知識
LED(発光ダイオード)とは
LEDとは、Light(光)、Emitting(放出する)、Diode(ダイオード:半導体)の頭文字をとったもので、自然発光素子である発光ダイオード(LED球)を均等間隔に並べて画素を構成したパネル(ユニット)をタイル状に組むことで、大きなディスプレイにし、そこに映像を映し出すものです。
LEDビジョンと既存の大型映像機器との比較
プロジェクターや液晶マルチディスプレイなどの既存の大型映像機器では難しかった環境や条件でも、LEDディスプレイは明るい画像を映し出すことが可能です。
それぞれの機器の下にあげる欠点はLEDビジョンにはありません。
プロジェクターの欠点
明るい環境では全く映像が見えない。
スクリーンからプロジェクターまで一定の距離が必要。
定期的なランプ交換が必要。
マルチディスプレイの欠点
輝度に限界があるため屋外では映像が見づらい。
画面同士のつなぎ目が見える為、映像の一体感に乏しい。
モニターの寿命が約2万時間。
構成するLED球の種類
DIP(デュアルインラインパッケージ) | SMD(サーフェスマウントデバイス/ダイオード) |
・DIPは従来から多く使用されているタイプで、2つのブリッジを使って回路基板にはんだ付けする方式で使用されている。 ・SMDに比べて効率性が劣る。 ・屋外用のピッチが大きいLEDビジョンに主に使われています。 | ・DIPと比較すると1素子のRGB間の距離が短いため、混色率が高く映像がきれい。 ・DIPより近距離からの視認に耐えられる。 ・素子形状が平面型のため、視野角が広い。 (DIP:水平135°垂直60°程度 / SMD:水平160°垂直120°程度) |
ピクセルピッチとは
LEDパネルを構成しているLED素子間の間隔のことです。このピクセルピッチが小さいほど、解像度が高くなります。鑑賞場所との距離にも関係するため、細かいほど良いというわけでもありません。
輝度(明るさ)とは
物体(光源)から出てくる光の強さ、ある方向から見た明るさの度合いを表します。輝度が高いほど明るいということになります。屋外での使用では高い輝度が要求されますが、コントラスト比も画面に影響します。
単位:cd(カンデラ)、nits(ニッツ)
視野角とは
画面の表示が正しく見える角度の広さであり、上下(垂直)、左右(水平)の角度で表します。
LEDビジョン(大型ビジョン)は通常のLCDビジョンより視野角は一般的に広いです。また、DIPよりSMDのLEDランプの方が視野角が広めの傾向があります。DIPはピクセルピッチが大きいモデルに採用され、比較的遠くから見るときに高いコストパフォーマンスを発揮します。
単位:度(°)
解像度とは
画像、映像を表現する際、いくつのピクセルで表しているかを意味します。解像度が高ければより高精度な画像を表示できます。同じインチ数の画面では、ピクセルピッチが小さいほうがより高解像度です。
リフレッシュレートとは
ディスプレイが1秒間に画面を書き換える回数のことをいい、画面描画の速度を表す数値です。LEDビジョンの場合は各LED素子が1秒間に点滅する回数を表します。1つのICが8〜32といった数のLED素子を制御するため、LEDビジョンのリフレッシュレートは1920や3840Hzといった高い数字となります。
単位:Hz(ヘルツ)
コントラスト比とは
表示装置の最も明るい表示状態(白)と、最も暗い表示状態(黒)の輝度(明るさ)の比率のことをいいます。例えば、コントラスト比が「1000:1」の場合では、黒の輝度を1としたとき、白の輝度が1000であることを表します。
グレースケールとは
白色から黒色までの灰色の階調の細かさをビット数で表したものです。1ビットの場合は白と黒のみで中間の灰色が無い状態で、8ビットは白・黒と灰色254階調、16ビットは白・黒と灰色65,534階調です。
グレースケールが高いと表現の精細さが高まります。
GOBとは
最近では、SMDチップが並べられたモジュール全体に接着剤を塗布して保護膜を張り、LEDチップの破損を防ぐGOB(Glue On Board)という製品も登場しております。GOBはLEDチップが取れにくい(ドット抜けが起きにくい)という利点があります。
他にも次世代のLEDとして期待されているmicroLEDや、microLEDが主流となるまでに利用される可能性のあるminiLEDなどがあります。
LEDディスプレイの活用例
展示会
最も多く利用されている用途です。Adobe、ワーナーなどのお客様の展示会出展にご利用しただいています。画像の美しさ、消費電力の小ささ、稼働音の小ささなど、非常に好評を得ています。
スポーツ競技
2017年秋のVリーグ開幕戦では、試合の様子を、350インチの大型ディスプレイで、試合会場に試合の様子を映し出しました。ボルダリングでは、ワールドカップ、日本チャンピオン決定の試合などにも提供をさせていただいています。パンダスタジオでは、各種スポーツ中継も数多く手がけてしますが、撮影した映像を、会場内の大型ディスプレイに表示するところまで、ワンストップサービスで提供しています。
大型イベント
毎年5月の連休シーズンに、東京文化会館にて開催される「上野の森バレエホリディ」でLEDディスプレイをご利用いただいております。
新作発表会
浜町Aスタジオで行われた映画「バイオハザード ザ・ファイナル」ブルーレイ&DVD&ULTRA HDリリース 記者発表イベントです。このようにPANDASTUDIO.TVのスタジオとLEDビジョンを組み合わせて同時にご利用いただけます。
Music Video
2023年1月21日(土)、JUJUさんの新曲「Bet On Me」(Youtubeへリンク)のMV撮影において、パンダスタジオが運営するパンダレンタルの世界最軽量3.87mm屋内用LEDディスプレイをご利用いただきました。MVの中で、LEDディスプレイの構成が、平面、V字型2面、並行2面とシーンによって変化しています。この構成変更を迅速に行うために、世界最軽量のLEDディスプレイを移動式土台に設置して対応しました。
映画祭
アクションシネマ専門コンペティション「シネマジャンクション2016」がPANDASTUDIO.TVのAスタジオで開催され、350インチのLEDビジョンもご利用いただきました。
アクション映画ファン(自主映画から商業映画まで)の新規創出や育成を行いつつ、優れたアクション映画制作人と製作環境を醸成するシネマジャンクションパートナーズが主催したこの大会には多数の作品が応募されました。
当日はノミネート作品12本が大型LEDディスプレイで上映され、上映終了後は各賞が発表されました。
デジタルアート展
表参道のスパイラルガーデンで開催されたデジタルアート展「GROOVISIONS 5×27」の大型スクリーンとして、2.7m×13.5mのLEDビジョンを、パンダスタジオから提供しました。
オフィシャルサイトより
パブリックビューイング
近年増えてきているのが、このようにパブリックビューイングでご利用いただく案件です。2017年11月に和歌山県田辺市で開催された関西実業団駅伝大会では、ゴールとなる龍神体育館でパブリックビューイングとして350インチの大型LEDビジョンで迫力のある映像をご覧いただきました。
LEDディスプレイの接続例
- LEDに表示するソースをご用意ください。ソースを切り替える際には、スイッチャーが必要になります。(スイッチャーはオプションで弊社で用意が可能です。)
- スケーラーとLEDコントローラーに接続します。HDMI入力、BNC(HD-SDI)入力が可能です。画面を自由に設定可能です。
- 大型LEDディスプレイに表示します。
LEDディスプレイのレンタル関連のオプションメニュー
タッチパネル化オプション
専用の赤外線ユニットを取り付けることでタッチパネル化も可能です。大型スクリーンでインタラクティブな演出を楽しむことができます。
発電機の設置オプション
大型LED用ジェネレーター(発電機) | トランス |
・電源が確保できない会場では、発電機(ジェネレータ)を手配いたします。 ・電源からの配電盤の設置工事も担当いたします。 | ・トランスをご用意します。 ・ホテルなど、漏電ブレーカーが電源に付属している場所でもご安心下さい。 |
LEDディスプレイの設置方法
場所や用途に応じて、さまざまな設置方法をお選びいただけます。
屋内設置や、250インチ程度のサイズまでの設置にご利用可能です。専用のスタンドなので、背面も綺麗に見せることができます。
専用自立スタンド
天吊り、トラス吊
専用器具を使った天井やトラスからの吊り下げです。床や地面から少し高い位置に設置したい場合に便利です。
常設
常設する場合は、設置場所の壁や天井、柱などに専用金具や鉄骨を取り付けます。条件は場所によって変わりますので、ご不明な点はご相談ください。
イントレ設営
屋外で大型ビジョンを組む場合は風対策が必要です。強風にも耐えられるイントレをしっかり組み立て、転倒防止のためにLEDの数倍の重りを設置します。
床ビジョン
高級車の展示会に使われることの多い床ビジョンの提供も可能です。専用のLEDタイルの上に透明な強化ガラスを載せたLEDビジョンで床上を演出します。
美術バトンからの吊り下げ
パンダスタジオ開発の世界最軽量P3.87mm屋内用LEDディスプレイが可能とした、耐荷重制限のために従来取り付けができなかったホールの美術バトンへの取り付けです。プロジェクターでしか表現できなかった映像をLEDディスプレイで表現します。ステージやホールが明るくても映像をはっきりと見ることができます。
パンダスタジオのLEDディスプレイへのこだわり
PANDASTUDIO.TVは最高のLEDビジョンをお届けするために、以下のような点にこだわってメーカーと共に開発し、協力体制を取っております。
ブラックLEDチップ
LEDチップには表面のシリコンが黒いブラックLEDチップ(黒玉)を採用。
コントラスト比が圧倒的に高い黒玉は、白玉のように直射日光の下でも画面が白くならず、鮮明な画像を流すことが可能です。また、映像の黒の部分の美しさは、プロジェクターでは絶対体験することができない「本当の黒」が表現できます。
3840Hz以上の高リフレッシュレート
リフレッシュレートが3840Hz出せるICを採用。
圧倒的な高リフレッシュレートにより、再撮した場合や、スポーツ競技でスローモーションカメラを使用した場合にも黒コマや走査線を出すことはありません。※ICとは、各LEDのRGB素子に流す電流を管理している集積回路のことです。
16ビット以上の高グレースケール
グレースケールが16bit以上出せるレシービングカードを採用。
輝度を落として使用した場合でもグラデーション(色の階調)が保持されます。輝度ごとに、複数の専用プロファイル(設定ファイル)を変えることで、平板化をさらに抑制しております。この専用プロファイルにより、インドア、アウトドア共通のLEDを実現しています。
LEDチップの色の均一性
各ドットを構成するRGBのLEDチップにも色の微妙な差異があります。LEDチップメーカーに交渉し、差異の少ないロット(正規分布の中央付近の小さい範囲)を購入することで画面の色のばらつきを最小化しています。
スマートフォンで撮影しても綺麗に写る
低品質のICを使っている場合、スマートフォンのカメラに使われるCMOSの関係で、再撮時に異常な映像が流れる場合があります。この問題が発生しないICを採用しております。
映像信号の二重化により安定的に稼働
LEDタイルにレシービングカードを2枚入れ、映像信号を完全二重化。
LEDタイル間のケーブルトラブル、接触の不良により接続が切れた場合でも途切れず映像を流すことが可能です。
短時間で設置・解体
設置・解体時間が長く取れない現場にも対応。
会場によっては設置・解体に時間を取れないこともあります。そのような現場にも対応するため、軽いLEDタイルもご用意できます。